2014年2月20日木曜日

キングジェームズバージョン(公認本分)ルカによる福音書第1章TYPE2

1章

1.A 私達の間で確かであると信じられている事についての叙述を、2. 最初からの目撃者であり、御言葉の僕となっていた人々が私たちにそれらを口伝してきたことを、
1.B 多くの人々がをきちんとまとめようと企てましたが
3. 私も、最初からのことを完全に理解した上で、順を追ってあなたに書き送る事が良いと思われました。最も卓越した、セオピルス閣下。
4. それは、あなたが教授された《口頭で教えられた〔ギ〕》疑いのない事実について、正確に知ることができるためです
5. ユダヤの王ヘロデの在位中に、ザカリヤという名前の祭司がいた。アビアの組の者であり、彼の妻はアーロンの家系の娘で、名をエリサベツといった。
6. そして彼ら二人は、天の神の御前に正しい人々であって、すべての主の法[1]としきたり[2]とに従い、文句のつけどころのない歩みをしていた。
7. しかし、彼らには子供がいなかった。エリサベツは不妊の人で、その上、彼らは二人とも年を取っていたからである。
8. さて、彼が、自分の組の順番にしたがって、天の神の御前で祭司としての奉仕していた時、
9. 祭司職の慣習に従い、彼はくじによって、天の神の神殿に入って香をたく務をすることに決まった。
10. そして、民衆は皆、香の時間、外で祈っていた。
11. その時、ひとりの天の神の使いが彼に現れて、香の祭壇の右側に立った。
12. ザカリヤは彼を見て、不安になり、恐れが彼を襲った。
13. しかし、御使いは彼に言った。「恐れてはいけません。ザカリヤ。あなたの祈りは聞かれているからです。そして、あなたの妻エリサベツはひとりの息子を産みます。あなたは彼の名を、ヨハネと呼びなさい。
14. あなたは喜びと楽しみがあり、多くの人々が、彼の誕生を喜びます。
15. 彼は、主の御前に大いなる者となるからです。そして、ぶどう酒や強い酒を飲みません。彼はまた、まだ彼の母親の胎内にいる時から聖霊によって満たされます。
16. そして、彼は、イスラエルの多くの子らを彼等の主のもとに帰らせます。
17. 彼はまた、エリヤの霊と力とを持って主の御前を行き、父親たちの心を子供たちに向けさせ、また、不従順を[3]義の知恵に向けさせて、人々を主のために備えさせます。」
18. すると、ザカリアスは御使いに言った。「どうしてこのようなことが私にわかるでしょうか?私は老人です。そして、私の妻は年をとっています。」
19. すると、御使いは彼に答えて言った。「私はガブリエルです。天の神の御前に立っている者であって、あなたにこの良い知らせをもたらし、それを語るようにと遣わされたのです。
20. しかし、見なさい。あなたはおしになり、これらの事が起きるまでは、話すことができなくなります。あなたが、それらの時期が来たら成就する私の言葉を信じなかったからです。」
21. さて、人々はザカリアスを待っていたが、神殿にいる彼が、あまりに遅いことを不思議に思っていた。
22. しかし、彼が出てきたとき、彼は民衆(彼ら)に何も語ることができなかった。それで、彼らは彼が神殿の中で幻を見たことに気づいた。彼は彼らに手招きをしたが、話せないままであったからである。
23. そして、彼は自分の奉仕の日々が終わるとすぐに、自分の家へと発った。
24. さて、しばらくして、彼の妻エリサベツは妊娠した。そして、彼女は五ヶ月の間こもってから、こう言った。
25. 「主は人々の間の私の恥を取り除くために、私を省みてくださった日に、このようにして下さいました。」
26.  さて、六ヶ月目に御使いガブリエルが天の神から、ナザレという、ガリラヤの町の一つ〔に住んでいる〕
27. ヨセフという名の、ダビデの家系の人と婚約しているひとりの乙女の所に遣わされた。乙女の名前はマリアといった。
28. そして、入ってくると、御使いは彼女に言った。「喜びなさい。大いに恵まれた人よ。主があなたとご一緒です。あなたは女性の中の、祝福された人です!
29. しかし、彼女は彼を見て、彼の言葉に不安になり、この挨拶はどういうことなのだろうと考え込んだのである。
30. その時、御使いは彼女に言った。「恐れてはいけません。マリア。あなたは天の神に愛されています。
31. そして、見なさい。あなたは、胎内に子を宿し、そして、息子を産みます。彼の名をイエスと呼びなさい。
32. 彼は大いなる人となり、至高者の息子と呼ばれます。また、主、天の神は、彼に、彼の父、ダビデの王座をお授けになります。
33. そして、彼はヤコブの家を永遠に治め、彼の王国は永遠に続くのです。」
34. その時、マリアは御使いに言った。「どうしてそんな(この)事があり得ましょう。私はまだ男の人を知りません。」
35. すると、御使いは答えて彼女に言った。「聖霊があなたのところにお出でになり、また、いと高き者の力があなたを覆います。ですから、生まれてくる聖者も、天の神の御子と呼ばれるのです。
36. ところで、実は、あなたの同族女性のエリサベツも、年をとっているのに、ひとりの息子を身ごもっています。そして、彼女が妊婦と言われてから、今や六ヶ月にもなっています。
37. ですから、天の神に不可能な事は、何もありません。」
38. その時、マリアは言った。「ご覧下さい。主のはしためを!あなたの言葉のようになりますように。」そして、御使いは彼女のところから発って行った。
39. さて、マリアはそのころ、立ち上がって、急いで山里に行き、ユダの町の一つに行った。
40. そして、ザカリアスの家に入って行って、エリサベツに挨拶をした。
41. すると、エリサベツがマリアの挨拶を聞いて、胎児が彼女の胎内で飛び跳ね、そして、エリサベツは聖霊に満たされた。
42. その時彼女は大声で叫んだ。「あなたは女性の中で祝福された方。そして、さいわいなのは、あなたの胎の実です!
43. しかし、どうして私に許されているのでしょう。私の主のお母様が私の所に来られるなんて?
44. 実は、あなたの挨拶の声を(私の両耳が)聞いたとたんに、この赤ん坊が、私の胎で喜びのあまり飛び跳ねました。
45. 信じた女性は幸いです。主が彼女に語られた諸々のことは成就しますから。」
46. すると、マリアは言った。「私の魂[4]は主を賛美し、
47. そして、私の霊[5]は私の救い主、天の神によって喜びました。
48. 彼が、この卑しいはしためをも尊んで下さったからです。御覧なさい。これからはすべての世代で私は幸いな者と呼ばれます。
49. それは、全能者が、大いなることを私にして下さったからです。そして、彼の御名は聖く、
50. また、彼の慈しみは、代々に、彼を恐れる人々に及びます。
51. 彼はそのみ腕によって、御力を現わし、心の中で誇り高ぶって思う諸々の人を散り散りになさいます。
52. 彼は勢力のある人々をその座から引き下し、また、低い者を高められました。
53. 彼は飢えている者を諸々の良いもので満たし、その上、富んでいる者を、空しく去らせられました。
54. 彼は、ご自分の僕イスラエルを慈しみ深く覚えて、助けてくださいました。
55. 彼が私たちの祖先たち、アブラハムと、その子孫達に、ずっとお語りになっていたように。」
56. そして、マリアは彼女の所に三ヶ月の間留まり、それから自分の家に帰って行った。
57. さて、エリサベツに出産の時が満ち、彼女はひとりの息子を産んだ。
58. 彼女の隣人や親戚たちは、主がいかに彼女に大きな慈しみを示してくださったかを知って、彼女と一緒に非常に喜んだ。
59. それから八日目に、彼らはその幼な子に割礼をするためにやって来た。そして、彼らは彼を、父の名にちなんで、ザカリアスと呼ぼうとした。
60. 彼の母は答えて言った。「いいえ、彼はヨハネと呼ばれなければなりません。」
61. しかし、彼らは彼女に言った。「あなたの親戚たちの中で、この名前で呼ばれている人は誰もいませんよ。」
62. そこで、彼らは彼の父親に合図を送った。――彼が彼を何と呼ぶのかと。
63. すると、彼は書き板を求めて書いたが、それには「彼の名はヨハネ」とあったので、彼らは驚いた。
64. ただちに彼の口は開かれ、彼の舌が解け、彼は語って、天の神を賛美したのである。
65. その時、彼らの周辺に住んでいる人々は恐れ、そしてこれらの全てのことは、すべてのユダの山里で語り合われた。
66. そして、それらの事を聞いた人々は、それを彼らの心に留め、そして言った。「この子供はどんな人になるのだろう?」また、主の御手が彼と共にあった。
67. さて、彼の父ザカリアスは聖霊に満たされ、そして預言して、こう言った。
68. 「誉むべきかな。イスラエルの主、天の神は。彼は彼の民を訪れて贖い、
69. 私たちのために、ご自分の僕ダビデの家に、救いの角を起してくださった。
70. それは彼が世界の始めから、彼の聖なる預言者たちの口によってお語りになったことであった。
71. すなわち、私たちが、諸々の敵と、私たちを憎む者の手から救われることである。
72. それは、私たちの父祖たちにされた恵みの約束を成し遂げ、また、彼の聖なる契約を覚えてくださるためであった。
73. それは、彼が、私たちの父アブラハムに約束された誓いであって、
74. 私たちが、諸々の敵の手から救われて、恐れることなく彼に仕え、
75. 私たちのすべての人生を、彼の御前に聖と義の内に生きるようにして下さるためであった。
76. そして、汝、幼な子よ、(お前は)至高者の預言者と呼ばれる。おまえは主の御前に行き、彼の諸々の道を備えるからだ。
77. 〔それは〕彼らの諸々の罪の赦しによる救いの知識を、彼の民に授け、
78. そして、私たちの天の神の寛大な慈しみによって、高きところからの夜明けが私たちを訪れ、
79. 暗黒と死の影の中に座している人々に光を与え、私たちの足を平和の道に導くためである。」
80. こうして幼な子は成長し、霊的に強くなり、そして、イスラエルに現れるまで、彼は荒野にいた。


[1] εντολαισ commandoments
[2] δικαιωμασιν ordinances
[3] Φρονήσει δικαίων  
[4] η ψυχη μου 
[5] το πνευμα μου
v28  28ελογημένη σ ν γυναιξίνM,TR[1] 29 δ δοσαM,TR


キングジェームズバージョン(公認本分)ルカによる福音書第2章TYPE2

2章

1. 時が経ち、全世界の居住地域の人々[1]は、登録されなければならないとの布告が、カエサル・アウグストから発せられた。
2. この人口調査は、まずクリニウスがシリアを統治している時に開始された。
3. そこで、すべての人々は登録をするために、それぞれの町に行かなければならなかった。
4. ヨセフもまた、ガリラヤの、ナザレの町から出て、ユダに入り、ベスレヘムと呼ばれる、ダビデの町に上って行った。彼はダビデの家系の人であったので、
5. 彼の婚約中の妻(彼女は妊娠中であったが)、マリアと一緒に登録するためであった。
6. さて、彼らがそこにいる間に、彼女の出産の日が満ちてきていた。
7. そして、彼女は初子となる息子を産み、うぶ着でくんで、彼を飼い葉桶に寝かせておいた。そこには彼らのための宿がなかったからである。
8. さて、その同じ地方の野外で、羊飼いたちが、彼らの群れを夜中見張っていた。
9. すると、見よ、主の御使いの一人が彼らの前に立ち、主の栄光が彼らの周辺を照らした。そこで、彼らは非常に恐れたのである。
10. その時、御使いは彼らに言った。「恐れてはいけない。御覧なさい。私はあなたがたに、すべての民の大いなる喜びの福音を携えて来たのです。
11. あなたがたに、今日、このダビデの町に、一人の救い主がお生まれになっているからです。その方こそ、主、キリストです。
12. そして、あなたがたは、赤子がうぶ着に包まれて、飼い葉桶に寝かせてあるのを見つけます。このことがあなたがたへの徴です。」
13. そして、突然、御使いと一緒に天の軍団が、天の神を賛美し、そしてこう言った。
14. 「栄光よ、いと高きところで、天の神にあれ!そして、地には平和と御旨とが人々にあれ!」
15. そこで、御使いたちが彼らから天に去った後、羊飼いの人々[2]は互いに言った。「さあ、今、我々はベスレヘムに行こう。そして主が私たちにお知らせくださった、この出来事を見てこよう。」
16. そこで、彼らは急いで出かけ、マリアとヨセフ、そして、飼い葉桶に寝かせてある幼子を見つけた。
17. さて、彼らは彼にお目にかかると、幼子について彼らに語られた事を広く知らせた。
18. そして、羊飼いたちからこれらのことを(彼らに)聞かされた人々は皆驚いたのである。
19. しかし、マリアはこれらの事を、すべて彼女の心に留め、彼女の心の中で深く考え込んでいた。
20. それから羊飼いたちは、天の神に栄光を帰し、賛美しながら帰って行った。彼らが見たこと、聞いたことが、すべて彼らに語られた通りだったからである。
21. そして、幼子の割礼のための八日が満ちると、彼の名はイエスと呼ばれた。その名は、彼が胎内に宿る前に、御使いによって与えられていたものである。
22. さて、モーセの法に従った、彼らのきよめの日々が満ちたので、彼らは彼を主に(彼を)捧げるために、エルサレムに連れて行った。
23. (かの律法には、「胎を最初に開くすべての男性は、主に聖なる者と呼ばれる」と書いてある)
24. そして、主の律法に「きじ鳩のつがいか、鳩の幼鳥二羽」と仰せになっているところに従ってささげるためにである。
25. さて、見よ、エルサレムにシメオンという名の人がいた。そして、この男性は正しい人であり、また敬虔であったが、イスラエルの慰めを待ちわびていた。また、聖霊が彼の上におられた。
26. そして、聖霊によって、彼は主なるキリストにお会いするまでは、死を見ることがないと啓示されていた。
27. さて、彼は聖霊によって神殿に来た。そして、両親が幼子イエスを、法の習慣に従って、彼に行おうと連れてきた時、
28. 彼は彼を自分の手に抱き、そして、天の神を賛美して、こう言った。
29. 「主[3]よ、今、あなたの御言葉に従って、あなたはあなたの僕を平和のうちに去らせてくださいます。
30. 私の両目があなた様の救いを見たのですから、
31. それは、あなたがすべての人々の前に供えてくださったものであって、
32. 異邦人たちに啓示をもたらす光であり、そして、あなたの御民イスラエルの栄光です。」
33. そこで、ヨセフと、彼の母親は、彼について語られた、これらの事を〔聞いて〕驚いた。
34. その時、シメオンは彼らを祝福し、そして、彼の母マリアに言った。「御覧なさい。この幼な子はイスラエルで、多くの人々の滅びと立ち上がりとのため、また、敵対して語られる徴のために、備えられています。
35. (そうです。剣があなた自身の魂も貫きます。)それは、諸々の心の思いが明らかにされるためです。」
36. さて、そこに、アンナという人がいた。女性預言者であって、アセル族のファヌエルの家系の娘であった。彼女は非常に年老いていた。そして、おとめの時から七年間を夫と一緒に生活し、
37. それから、この女性はやもめとしておよそ八十四歳になっていた。彼女は神殿から出ないで、断食と祈りとをもって、夜も昼も天の神にお仕えしていた。
38. そして、ちょうどその時が来ると、彼女は主に感謝をささげ、そして、彼について、エルサレムで贖いを待ち望んでいた、すべての人々に語った。
39. さて、主の法に従ってすべての事を行うと、彼らはガリラヤの彼らの町、ナザレに帰ったのである。
40. そして、幼な子は成長し、また、霊は強くなり、知恵に満ち、そして、天の神の恵みが彼と共にあった。
41. 彼の両親は、パスカの祭りの時には、毎年エルサレムに行った。
42. そして、彼が十二歳の時に、彼らはエルサレムに、祭りの習慣に従って上って行った。
43. 彼らはその日が終わったので帰ったのであるが、少年イエスは、エルサレムに残っておられた。しかし、ヨセフと彼の母親はそれを知らなかった。
44. しかし、彼は仲間たちの中にいるのだろうと思い、彼らは数日旅を続けながら、彼を彼らの親戚や知り合いの間で捜した。
45. 彼らは彼を見つけなかったので、エルサレムに彼を捜しに引き返した。
46. ところで、三日後に、彼らは彼を神殿で見つけたが、彼は教師たちのまん中に座っていて、彼らから聞いたり、彼らに疑問(に思っている事)を質問したりしていた。
47. そして、彼〔の言うことを〕聞いていた人はすべて彼の理解力と諸々の答えに驚嘆させられていた。
48. そこで、彼らが彼を見ると、彼らは驚いた。そして、彼の母親は彼に言った。「息子よ、どうして、あなたはこんなことをしたの?あなたのお父さんと私はあなたを心配して捜していたのに。」
49. すると、彼は彼らに仰せになった。「どうして私を捜したのですか?あなたは私が自分の父の業をしているはずのことをご存知ないのですか?」
50. しかし、彼らは彼が彼らに語られた言葉[4]を悟らなかった。
51. それから彼は彼らと一緒に、ナザレに行き、そして、彼らに服された。しかし、彼の母はこれらの事をすべて自分の(彼女の)心のなかに留めていた。
52. そして、イエスは知恵と背丈が増し加わり、また、天の神と人々に好意を持たれていた。


[1] την οικουμεντοσ the habitable world
[2] οι ανθρωποι οι ποιμενεσ the men of the shepherds
[3] δεσποτα Master
[4] τα ρημα the word

キングジェームズバージョン(公認本分)ルカによる福音書第3章TYPE2

3章

1. さて、ティベリウス・カエサル統治の第15年目で、ポンテオ・ピラトがユダヤの総督であり、ヘロデがガリラヤの(四分轄)領主[1]、そして、彼の兄弟フィリップがイツリヤとトラコニツ地方の(四分轄)領主、またルサニアスがアビレネの(四分轄)領主であり、
2. アンナスとカヤファスとが大祭司であった時、天の神のお言葉が、荒野にいた、あのザカリアスの息子、ヨハネに臨んだ。
3. そして、彼はヨルダンの周辺のすべての地方に入って行って、諸々の罪の赦しのために、バプテスマを説教していた。
4. それは、預言者イザヤの書に書いてあるとおりであった。そこには、こう言っている。「荒野で人が叫んでいる。『主の道を備えよ。彼の諸々の道をまっすぐにせよ。』と
5. すべての谷は満たされる。また、あらゆる山と岡は低くされ、諸々の曲った部分はまっすぐにされる。そして、諸々の荒れた道は平らにされる。
6. また、すべての肉なる者は、天の神の救いを見る。」
7. その時、彼は、彼からバプテスマを受けようとして出てきた群衆に言った。「毒蛇の子ら!だれがあなたがたに、来るべき恐ろしい怒りから逃れるようにと警告したのですか?
8. だから、悔い改めに値する諸々の実を結びなさい。そして、あなたがた自身で『私たちは、アブラハムを私たちの父として持っている。』などと、言い始めないようにしなさい。私はあなたがたに言います。天の神はアブラハムの子供たちを、これらの石ころからでも起すことができるからです。
9. そして、今でさえ、斧が木々の根に置かれていて、良い実がならない木々は、切り倒されて、火の中に投げ込まれています。」
10. そこで、群衆は彼に尋ねて言った。「それでは、私たちはどうすればよいのですか?」
11. 彼は答えて彼らに言った。「チューニックを二着持っている人は、持っていない人にあげなさい。また、食べ物を持っている人も同じようにしなさい。」
12. その時、徴税請負人たちも、バプテスマを受けようとして来て、彼に言った。「先生、私たちはどうすればいいですか?」
13. すると、彼は彼らに言った。「指定されているよりたくさん集金しないように。」
14. 同じように、兵士たちも彼に尋ねて言った。「それでは、私たちはどうすればいいですか?」そこで、彼は彼らに言った。「怖がらせたり、嘘の言いがかりをつけないように。そして、自分の給料で満足していなさい。」
15. さて、ヨハネについて、彼がキリストではないのだろうかとその人々は期待していたし、また皆は心の中で、そう思っていた。
16. ヨハネは皆に答えて言った。「私はこの通り、水であなたがたにバプテスマをしています。けれども、私よりも力のあるお方が来ようとしています。私は彼のサンダルの紐をほどいて差し上げる値打ちもありません。彼はあなたがたに聖霊と火とによって、バプテスマをなさいます。
17. 彼のふるい用のうちわが、その手にあります。そして、彼は彼の脱穀場の床を完全にきれいになさいます。また、麦はご自分の倉庫に入れますが、殻は消えることのない火で焼かれます。」
18. また、彼は、他にも多くの勧めを人々に説教した。
19. しかし、(四分轄)領主ヘロデは、彼から自分(彼)の兄弟フィリップの妻ヘロデアスのことと、また、ヘロデがしてきた、あらゆる悪について咎められていたが、
20. 彼はヨハネを牢に投獄して、これに加えた。
21. 全ての人々がバプテスマを受けていた時、イエスもバプテスマをお受けになった。そして、彼が祈っておられる間、天が開かれていた。
22. そして、聖霊が鳩に似た体で彼の上にくだられ、また、天から声があって、こう仰せられた。「あなたは私の愛する子だ。私はあなたに完全に満足している。」
23. さて、イエス御自身は、ご自分の職務を開始されたのは、約30歳であったが、彼は次のように考えられていた。
ヨセフの子、ヘリの子、
24. マサットの子、レビの子、メルキの子、ヤンナの子、ヨセフの子、
25. マッタティヤの子、アモスの子、ナフムの子、エスリの子、ナンガイの子、
26. マァスの子、マッタティヤの子、セメイの子、ヨセフの子、ユダの子、
27. ヨハナスの子、レーサの子、ゼルバベルの子、シルティエルの子、ネリの子、
28. メルキの子、アッディの子、ヨアサムの子、エルモダムの子、エルの子、
29. ヨセの子、エリエゼルの子、ヨリムの子、マッタテの子、レビの子、
30. シメオンの子、ユダの子、ヨセフの子、ヨナンの子、エリヤキムの子、
31. メレの子、メナンの子、マッタターの子、ナタンの子、ダビデの子、
32. イェッセの子、オベデの子、ボアズの子、サルモンの子、ナァソンの子、
33. アミナダブの子、ラムの子、ヘズロンの子、ペレズの子、ユダの子、
34. ヤコブの子、イサックの子、アブラハムの子、テラの子、ナホルの子、
35. セルグの子、レウの子、ペレグの子、エベルの子、セラの子、
36. カイナンの子、アルファクサドゥの子、セムの子、ノアの子、ラメクの子、
37. メスセラーの子、エノクの子、ヤレドゥの子、マハラレルの子、カイナンの子、
38. エノスの子、セツの子、アダムの子、天の神の子です。



[1] τετραρχοντοσtetrarch

キングジェームズバージョン(公認本分)ルカによる福音書第4章TYPE2

4章

1. それから、イエス聖霊に満たされて、ヨルダン川からお帰りになった。そして天の神の霊によって、荒野に導かれ、
2. ディアボロスによって40日間の間、試みを受けられた。そして、その間、は何も食べなかったが、それを終えると、は空腹であられた。
3. すると、ディアボロスに言った。「もし、あなたが天の神の息子であるなら、この石にパンになるようにと命令しなさい。」
4. しかし、イエスは彼に答えて仰せられた。「〔こう〕書かれている。『人は、パンだけで生きるのではない。天の神のあらゆる言葉による。』と」
5. その時、悪魔(ディアボロス)はを高い山に連れて行き、人間世界[1]の王国を一瞬の間に示した。
6. そして、ディアボロスに言った。「このすべての権力をあなたに差し上げます。また、それらの繁栄も。このことは、私に渡されているからです。そして、私は誰でも私がいいと思う人にこれを上げるつもりなのです。
7. ですから、もし、あなたが私を礼拝するなら、全部あなたのものです。」
8. すると、イエスは彼に答えて仰せられた。「の後に下がれ、サタン!こう書いてあるではないか。『あなたは、あなたの天の神を礼拝せよ、そして、あなたは、にのみ仕えよ』と。」
9. それから、彼はエルサレムに連れて行くと、神殿の尖塔の上に置き、そしてに言った。「もしあなたが、天の神の子なら、ここから飛び降りなさい。(自分を投げなさい。)」
10. こう書いてあります。『彼の使いたちに、あなたを保つようにお命じになる。
11. そして、彼らはその手であなたを引き上げて、あなたの足が石に激しくあたらないようにする』と。」
12. すると、イエスは彼に答えて仰せられた。「こう仰せになっている。『あなたは主なる天の神を試みるな』と。」
13. さて、ディアボロスは、あらゆる試みをし尽くして、彼は都合の良い時まで、から離れて行った。
14. その時、イエス聖霊の力のうちにガリラヤにお帰りになった。すると、についての知らせがその周辺の地域にくまなく伝えられて行った。
15. そして、は彼らのシナゴーグで教え、皆から賞讃をお受けになった。
16. そこで、ナザレに行かれたが、そこは、がお育ちになったところであった。そして、彼らの習慣に従って、安息日シナゴーグに入り、そして、拝読のためにお立ちになった。
17. すると、預言者イザヤの書が渡された。そして、がその書を開くと、次のように書いてあるところを見つけられた。
18. 「主の霊の上にある。それは、に油を注いで、福音貧しい人々に説教させるためである。落胆している人々を癒させるため、捕らわれている人々を解放し、目の見えない人々に光を取り戻させ、虐げられている人々を自由にし、
19. 主の受容の年を説教するためにお遣わしになった。」
20. その時、はその書を閉じて係りの人に返し、腰をおろされた。すると、シナゴーグにいた全ての人々の目がに向けられていた。
21. そして、は彼らに語り始められた。「今日、あなたがたが聞いている御言葉が成就している。」
22. そこで、全ての人々がについての証人となった。また、彼の口から出てくる、諸々の恵みの言葉に驚いて、彼らは言った。「これはヨセフの息子ではないのか?」
23. は彼らに仰せられた。『あなたがたはきっと、この譬えに言うに違いない。「医者よ、自分自身を癒せ!」と。私たちがカペルナウムで聞いたことを、ここ、自分の故郷でもせよ』と。」
24. その時、は仰せられた。「アーメン。はあなたがたに言う。預言者はだれも自分の故郷で受け入れられない。
25. しかし、はあなたがたに本当の事をいう。エリヤの時代に、イスラエルには多くのやもめたちがいた。その時、が三年と六ヶ月の間閉じられ、全地にひどい飢饉があった。
26. しかし、エリヤシドンの地方のサレプタのやもめ以外には彼女たちの誰にも遣わされなかった。
27. そして、預言者エリシャの時代には、多くのレプラの人々がいたが、シリヤナアマンのほかには、彼らの一人もきよめられなかった。」
28. そこで、シナゴーグにいた人は皆、これらの事を聞いて、憤怒で満たされ、
29. そして、立ち上がって、から突き出し、彼らの町が建っている山の崖っぷちに連れて行った。そして、彼らはをまっさかさま[2]に、その崖から投げ落とそうとした。
30. その時、彼らのまん中を通り抜けて、は去って行かれた。
31. それから、ガリラヤの一都市の、カペルナウムに下って、安息日ごとに彼らに教えておられた。
32. すると、彼らはの教えにひどく驚いた。彼の言葉に権威が伴っていたからである。
33. さて、シナゴーグには、一人のダイモニオン(汚れた霊)に取り付かれていた男性[3]がいた。そして、彼は大声で絶叫し、
32. こう言った。「おれたちを放っておいてくれ!おれたちと、あなたと何の関係があるんですか。ナザレイエスよ?あなたはおれたちを滅ぼしに来たんですか?おれはあなたがだれかを知っている。天の神の聖者だ!」
35. しかし、イエスは彼らを叱って、こう仰せられた。「黙れ。この男(彼)から出て来い!」そして、その時、ダイモニオン(悪霊)は彼を彼らのまん中に投げると、彼から出て行ったが、彼を傷つけはしなかった。
36. その時、彼らは皆あっけにとられ、そして、互いに語り合って、こう言った。「これは何という言葉だ!権威と権力とを持って、はあの汚れた霊どもにお命じになった。そうしたら(そして)、彼らは出て行ってしまった。」
37. そして、についての知らせは、その地方一帯の、あらゆる場所に伝えられた。
38. さて、シナゴーグから立ち、そしてシメオンの家にお入りになった。しかし、シメオンの妻の母親が高熱を患っていたので、彼らは彼女のことについて、に願った。
39. そこで、は彼女を見つめてその熱を叱られると、それは彼女から去って行った。そして、すぐに彼女は起き上がって彼らに仕えたのである。
40. が沈むと、いろいろな疾患を患っている人は誰でも、のところに連れられて来た。すると、両手を彼ら一人一人に置いて、彼らを癒された。
41. そして、ダイモニオンどもも、大声で叫び、そして「あなたはキリストだ。天の神の御子だ!」と言いながら、多くの人々から出て行った。そして、は彼らを叱って、語ることをお許しにならなかった。彼らはキリストであることを知っていたからである。
42. ところで、日がのぼると、は出て行き、そして人気のない場所に入って行かれた。すると、群衆を探し求め、そしての所に来て、彼らのところから離れないようにしようとした。
43. しかし、は彼らに仰せられた「は他の町々にも、天の神王国[4]を説教しなければならない。このことのために、私は遣わされてきたのだから。」
44.そして、ガリラヤの諸々のシナゴーグで説教された。


[1] οικουμενησ habitable world
[2] το κατακρημνισαι 
[3] εχων πνευμα δαιμονιν having a spirit of demon 
[4] την βασιλειαν του θεου the Kingdom of God

キングジェームズバージョン(公認本分)ルカによる福音書第5章TYPE2

5章

1. 群衆が天の神の御言葉を聞こうとして、彼のところに押し寄せて来たので、彼はゲネサレ湖のほとりに立っておられた。
2. そして、湖のほとりに二艘の小舟があるのをご覧になった。しかし、その漁夫たちはその小舟(それら)から出て、彼らの諸々の網を洗っていた。
3. その時、彼は小舟の一艘に乗り込まれたが、それはシメオンのものであった。そして、彼にその地から少し〔沖に〕出るようにと頼まれた。それから、彼は座って群衆に小舟から教えられた。
4. 彼が語り終えると、彼はシメオンに仰せられた。「深みに進め、そして、あなたの諸々の網を漁のために下ろしなさい。」
5. しかし、シメオンは答えて彼に言った。「ご主人、私たちは一晩中骨折って働きました。そして、何も取れなかったです。けれども、あなたの言葉ですから、私は網を下ろしましょう。」
6. そして、彼らが言われた事をすると、彼らは非常に多くの魚を捕らえ、そして、彼らの網は破れていた。
7. そこで、彼らは他の舟にいる、彼らの仲間に来て彼らを手伝うように合図をした。そこで、彼らが来たが、両方の舟は一杯になって、沈み始めた。
8. シメオン・ペテロは、それを見て、イエスの膝元にひれ伏して、こう言った。「私から離れてください。私は罪深い人間ですから。おお主よ!」
9. も、彼と一緒にいた者も皆、彼らが捕らえた魚で仰天させられたのである。
10. そして、それはヤコブとヨハネ、かのゼベディの息子たちも同じであった。彼らはシメオンの仲間であった。それからイエスはシメオンに仰せられた。「恐れないでいなさい。今からおまえは諸々の人間をとるのだ。」
11. そこで、彼らは自分たちの(彼らの)小舟を陸に上げると、彼らは全てを捨て、そして彼に従った。
12. そして、それから、彼はある町におられたが、見よ、一人の全身がレプラになっている人がイエスに会った。そして、彼は顔を伏せ、そして彼に嘆願して言った。「主よ、もし、お心でしたら、あなた様は私を清くすることがおできです。」
13. その時、彼はご自分の手を伸ばし、彼に触れて、こう仰せられた。「私はそう願っている。清められなさい。」すぐに、そのレプラは彼から去ってしまった。
14. そして、彼はその人(彼)に誰にも〔この事を〕言わないようにと、命じられた。「行って、あなた自身を祭司に見せなさい。そしてあなたの清めのために、彼らに対する証しとして、モーセが命じていたような奉げ物をしなさい。」
15. しかし、彼についての知らせは、ますます伝え広がっていき、非常に多くの群衆が聞くために、また自分たちのうちの虚弱な人々を癒してもらおうとして寄り集まって来た。
16. しかし、彼は、しばしば人気のないところに引いて祈りをされていた。
17. ところで、ある日、彼が教えておられたが、そこにファリサイ派の人々と、法の教師たちが座っていた。彼らはガリラヤ、ユダヤ、エルサレムからやって来ていた。そして、主の御力が彼らの癒しのための現わされていた。
18. その時、見よ、人々が麻痺患者をベッドに寝かせたまま連れて来た。彼らは彼をイエスの前に連れて行って、そこに置こうとしたのである。
19. しかし、彼らは群衆のために、彼を連れて入ることはできないことを知ったので、屋根にのぼり、彼をベッドのまま屋根瓦をはずし、中央のイエスの前に降ろした。
20. 彼は彼らの信仰をご覧になると、彼に仰せられた。「男よ、あなたの諸々の罪は赦されている。」
21. すると、律法学者たちとファリサイ派の人々は論考し始めて、こう言った。「冒涜を言うこの者は誰だ?天の神のほかに、だれが諸々の罪を赦せるのか?」
22. しかし、イエスは彼らの理屈[1]に気づくと、彼は彼らに答え、そして仰せられた。「どうしてあなたがたは心の中で論考しているのか?
23. どちらがた易いか、『あなたの諸々の罪は赦されている』と言うのと、『立ち上がって歩きなさい』というのと?
24. しかし、あなたがたが、人の子は地上で諸々の罪を赦す権威を持っていることを知るために。」彼は麻痺の患者であった男性に仰せられた「私はあなたに言う。起き上がりなさい。あなたのベッドを持って、あなたの家に帰りなさい。」
25. すぐに、彼らの前で彼は起き上がり、寝ていた物を取り上げ、そして天の神の栄光を賛美しながら自分の家へ向かって出て行った。
26. すると、彼らは皆あっけにとられ、また天の神の栄光を賛美し、また、恐れに満たされて言った。「私たちは今日、不思議なことを見た!」
27. それらの出来事のあと、彼は出かけ、レビという、徴税請負人が徴税事務所に座っているのを見て、彼に仰せられた。「私に従い[2]なさい。」
28. そこで、彼は全てを放って、立ち上がり、そして彼に従った。
28. その時、レビは彼のために自分の家で、非常に大きな宴を設けま。そして、非常に多くの徴税請負人たちや、他の人々たちが、彼らと一緒に座っていた。
30. すると、彼らの〔中にいた〕律法学者たちとファリサイ派の人々は彼の弟子たちに不満をもらして、こう言った。「どうして君たちは徴税請負人たちや、罪人どもと一緒に食べたり飲んだりするのか?」
31. イエスは彼らに答え、そして仰せられた。「健在な人々には医者は必要がない。けれども、病人にはいる。
32. 私は義人たちを呼ぶために来たのではない。諸々の罪人たちを呼んで悔い改めさせるために来たのだ。」
33. それから、彼らは彼に言った。「ヨハネの弟子たちは時々断食をし、また、祈っている。そして、同じようにファリサイ派の人々もしているのに、あなたの弟子たちは、どうして食べたり飲んだりしているのか?」
34. そこで、彼は彼らに仰せられた。「あなたがたは、花婿の友人達[3]が、花婿が一緒にいる時に、断食できるのか?
35. しかし、その花婿が、彼らから取り上げられる日々が来る。その時には、彼らは断食をする。」
36. その時、彼は彼らに譬えでお語りになった。「だれも新しい着物からの布切れを古い着物に継ぎ合わせはしない。そうしないと、新しいものは〔古いものを〕裂いてしまう。そして、新しいものからとってきたつぎはぎは、古い物に合わないのだ。
37. また、誰も新しいワインを古いワイン用の皮袋に入れることはない。そうでないと、新しいワインは皮袋を破裂させ、そして、こぼれてしまう。また、ワイン用の皮袋も台無しになる。
38. しかし、新しいワインは新しいワイン用皮袋に入れるべきだ。そうすれば、どちらもまだ使える(保たれる)。
39. そして、古いワインを飲んでいる人が、すぐに新しい物を欲しがる人は誰もいない。彼は『この古いほうが良い』と言うからだ。」


[1] διαλογισμοσ  reasonings
[2] ακολουθει Follow Me
[3] TR υιουσ 息子

キングジェームズバージョン(公認本分)ルカによる福音書第6章TYPE2

6章

1. さて、安息日の初日の後の二日目に、は穀物の畑を通って行かれた。そして、彼の弟子たちは穀物の穂を幾つか摘み、それらを自分たちの手でこすってから、食べていた。
2. すると、ファリサイ派の者たちのなかのある人々が彼らに言った。「どうして君たちは、では、安息日にしたら違反となることをしているのか?」
3. しかし、イエスは彼らに答えて仰せられた。「あなたがたは、ダビデが空腹の時に、彼と、彼と一緒にいた人々がしたことを読んだ事もないのか、
4. 彼が天の神の家に入って行き、そして供え物のパンを食べたこと、また、彼と一緒にいた何人かの者にもあげたことだ。それは祭司たち以外が食べるなら、を破る事ではなかったのか?」
5. そして、は彼らに仰せられた。「人の子は、安息日の主でもある。」
6. さて、他の安息日に、はまたスナゴーグに入り、そして教えをされていた。そして、ある男性がいたが、その人の右腕は萎えていた。
7. そこで、律法学者たちとファリサイ派の人々はをじっと見ていた。もしかすると、安息日に癒しをして、訴える事ができるかもしれないからである。
8. しかし、は彼らの諸々の思いを知り、そしてその手が萎えている人に仰せられた。「起きなさい。そしてここに立ちなさい。」すると、彼は起きて立ち上がった。
9. その時、イエスは彼らに仰せられた。「はあなたがたに一つの質問をしよう。安息日に良い事をするのと、悪をすることとどちらがにかなっているのか、命を救うことと破滅させる事と、どちらがにかなっているのか?」
10. そして、それからは彼ら皆を見渡し、その人に仰せられた。「あなたの手を伸ばしなさい。」そこで、彼がそうしてみると、その手は回復してもう一つの手のようになった。
11. しかし、彼らは激しい怒りで満たされ,そしてイエスをどうしてやろうかと、互いに討議し合った。
12. さて、その頃、に祈るために出かけ、そして、天の神に夜の間ずっと祈りを続けられた。
13. そして、日がのぼると、弟子たちをご自分の所に呼び、そして彼らの中から、十二人を選び、彼らに使徒という名称を付けられた。
14. シモン、彼のまたの名はペテロ、そして彼の兄弟であるアンドレ、ヤコブヨハネ、フィリップとバルソロミュー
15.マタイとトーマス、アルファヨの息子ヤコブ、そして熱狂者と呼ばれていたシモン
16. ヤコブの息子ユダ、また裏切り者となったイスカリオテのユダ、
17. そして、は彼らと一緒に下って来て、弟子たちの群れと一緒に発たれた。また、非常に多くの人の群れが、ユダヤ全土とエルサレムから、またツロシドンの海辺から、から話を聞き、また自分たちの患いを癒していただこうとして来ていた。
18. また、それと同様に、諸々の汚れたに苦しめられていた人々も来ていた、そして、彼らは癒された。
19. また、群衆は皆に触ろうとした。から力が出て、彼らを皆癒したからである。
20. その時、はご自分の目を彼の弟子たちに向かって上げ、そして仰せられた。「幸いなのは、貧しい人たちだ。天の神王国は、あなたがたのものだからだ。
21. 幸いなのは、今飢えている人たちだ。あなたがたは満たされる。幸いなのは、今泣いている人たちだ。あなたがたは笑うのだ。
22. 人の子のために、人々があなたがたを憎み、また、彼らがあなたがたを排斥し、あなたがたの悪口を言い、そしてあなたがたの名前を汚す時は幸いだ。
23. その日には、喜びなさい。また、跳び上がって喜びなさい[1]あなたがたの天にある報いは非常に大きい。彼らの祖先たちは、預言者たちに同じようにしてきたのだ。
24. しかし、あなたがた富んでいる者は忌まわしい。あなたがたは、慰めを受けてしまっているからだ。
25. あなたがた満ち足りている人々は忌まわしい。あなたがたは飢える。あなたがた今笑っている人々は忌まわしい。あなたがたは悲しんで泣くからだ。
26. 人々が皆があなたがたを良く言ってくれる時は、あなたがたは忌まわしい。彼らの祖先たちも、偽預言者たちに向かってそうしたからだ。
27. しかし、は聞いているあなたがたに言う。あなたがたの諸々の敵を愛して、あなたがたを憎む人々に良い事をしてあげなさい。
28. あなたがたの悪口を言う人々を祝福してあげなさい。また、あなたがたに悪意を持っている人々のために祈ってあげなさい。
29. [2]あなたの片方の頬をたたく人には、もう一方も許してあげなさい。そして、[3]あなたからマントを奪い取ろうとする人には、チューニックも控えてはいけない。
30. 誰にでも,[4]あなたに求める人には与えていなさい。そして[5]あなたのものを取ろうとする人からは、返すように求めてはいけない。
31. そして、ちょうど[6]あなたがたがしてもらいたいことを、[7]あなたがたも彼らに同じようにしてあげなさい。



[1] σκιρτησατε leap for joy reasonings
[2] σε
[3] σου
[4] αἰτοῦντί
[5] σὰ
[6] θέλετε
[7] ὑμῖν

キングジェームズバージョン(公認本分)ルカによる福音書第7章TYPE2

7章

1. さて、聞いている人々に、ご自分の譬えを全部締めくくられる[1]と、彼はカペルナウムに入って行かれた。
2. すると、ある百人部隊の隊長の僕で、彼にとって大切な人が病気になり、そして死にかかっていた。
3. そこで、イエスについて聞くと、彼はユダヤ人の長老たちを彼のところに遣わして、来て彼の僕を癒していただくようにと嘆願した。
4. そして、イエスのところに来ると、彼らは彼に、イエスが(彼が)そうする価値があると、熱心に懇願して、こう言った。
5. 「彼は私たちの国を愛してくれています。そして、私たちにシナゴーグを建設してくれました。」
6. その時、イエスは彼らと一緒に行かれた。そして、彼がすでにその家から遠くないところまで来ると、百人部隊の隊長は友人達を彼のところに送って、彼にこう言った。「主よ、ご自身をお煩わせ下さいませんように。私はあなた様を私の屋根の下にお入れする資格がございません。
7. ですから、私自身があなた様のもとに行く資格もないと思ったのです。ですが、お言葉を下さい。そうすれば、私の僕は癒されますから。
8. と言いますのは、私も権威の下にある一人の人間ですが、私の下にも兵士達がおります。そして、私がある者に、『行け』と言いますと、彼は行きます。また、他の者に、『来い』と言いますと、彼は来るのです。そして、私の僕に『これをせよ』と〔言うと〕、彼はそれをします。」
9. イエスはこれらの事を聞いて、彼に驚嘆され、そして周囲を見渡して、彼についてきている、群衆に仰せられた。「私はあなたがたに言う。私はこのような素晴らしい信仰をイスラエルの中でさえ、見た事がない!」
10. そして、使わされていた人々がその家に引き返してみると、その病気であった僕が健康になっているのを見た。
11. ところで、翌日、彼はナインという町に入って行かれた。そして、彼の多くの弟子たちと、大きな群衆も彼と一緒であった。
12. そして、彼がその町の門の近くにお出でになると、死人が運び出されて来た。母親の一人息子であり、彼女はやもめであった。また、町の多くの群衆が彼女と一緒にやって来た。
13. 主が彼女を覧になると、彼は彼女に深く同情して、彼女に仰せられた。「泣かないでいなさい。」
14. その時、彼は近寄って、その棺に触れられた。すると、それを運んでいた人々は立ちどまった。すると、彼は仰せられた。「若者よ、私があなたに言う。起きなさい。」
15. すると、死人は、上半身を起して物を言い始めた。彼は彼をその母親に差し出されたのである。
16. その時、皆に恐れが襲い、そして、彼らは天の神に栄光を帰して、こう言った。「偉大な預言者が私たちの間から起された。」また、「天の神が、彼の民に訪れて下さった。」
17. そして、彼についての知らせは全ユダヤと、周辺のすべての地域にも〔伝えられた〕
18. その時、ヨハネの弟子たちは、これらについての事をすべて彼に報告した。
19. そこで、ヨハネは彼の弟子たちのうちの二人を呼んで、彼らをイエスの所に遣わして、こう言わせた。「あなたは、来るべきお方なのですか、または、私たちは他の人を待つべきでしょうか?」
20. その人々は彼のところに来ると、彼らは言った。「バプテスマのヨハネが私たちをあなたに遣わして、こう言っています。『あなたは、来るべきお方なのですか、それとも、私たちは他の人を待つべきでしょうか?』と。」
21. さて、その時、彼は多くの虚弱な人々や、苦痛で悩んでいる人、また悪霊ども〔に疲れている人々〕を癒し、また、多くの目の見えない人々には、彼は見えるようにされていた。
22. イエスは彼らに答えて仰せられた。「行きなさい。そして、ヨハネにあなたたちが見ていたことや聞いていたことを言いなさい。目の見えない人は見え、不自由な足は歩き、レプラは清められ、聞こえない耳は聞いている、死人はよみがえらされ、貧しい人々には、福音が説教されている。
23. 幸いなのは、私につまづく事のない人だ。」
24. ヨハネの使者たちが出て行くと、彼は群衆に、ヨハネについて語り始められた。「あなたがたは、何を見にあの荒野に出て行ったのか?この風に揺れる葦か?
25. しかし、あなたがたは何を見に出て行ったのか?柔らかい着物を着た人々か?もちろん、豪華な着物を着て、贅沢に暮らしている人々なら、宮殿にいる。
26. しかし、あなたがたは何を見に出て行ったのか?預言者か?そうだ。私はあなたがたに言う。預言者以上の者だ。
27. こう書かれているのは、彼についてだ。『見よ、私は私の使者をあなたの(顔の)前に遣わしている。その人は、あなたの前にあなたの道を準備する。』
28. 私はあなたがたに言う。女性たちが生んだ者たちの中に、バプテスマのヨハネ以上の者はいない。しかし、天の神の王国では、一番小さい人でも、彼よりは偉大だ。」            
29. そして、すべての人々は彼に聞いた時、徴税請負人たちは天の神が正しいとして、バプテスマのヨハネからバプテスマを受けた。
30. しかし、ファリサイ派の人々や、法律家達は、彼からバプテスマを受けることをせずに、彼らに対する天の神の勧告を受け入れなかった。
31. そして、主は仰せられた。「ところで、私はこの世代の人々を何に似せられようか。また、彼らは何に似ているだろうか?
32. 彼らはあの市場に座っていて、互いに呼び交わしている子供たちに似ている。〔彼らは〕言っている。『僕らは君たちのために笛を吹いた。だけど、君たちは踊らなかった。僕らは悲しんだ。だけど君たちは泣かなかった。』
33. というのは、バプテスマのヨハネが来て、パンを食べる事もワインを飲む事もしないと、あなたがたは言う。『彼は悪霊〔に取り付かれている〕』
34. 人の子が来て食べたり飲んだりしていると、あなたがたがは言う。『見ろ、大食いの大酒のみだ。徴税請負人たちや罪人どもの友人だ!』と。
35. しかし、知恵はそのすべての子供たちによって正当化[2]される。」
36. その時、ファリサイ派の人の一人が彼に一緒に食事をするようにと求めた。そこで、彼はファリサイ派の人の家に行き、そして[3]横になり食事をされた。
37. すると、見よ、その町で罪人であった、一人の女性が、(彼女が)イエスがファリサイ派の人の家で、食事をなさっているのを知って、石膏の壷にいれた香油を持って来た。
38. そして、彼の足もとの後ろに泣きながら立ち、それから彼の両足を涙で洗い始めた。また、それを頭髪で拭い、彼の両足にキスをし、かの香油を注ぎかけたのである。
39. ところで、彼を招いていたファリサイ派の人はこれを見て、心の中で語って、こう言った。「この人が、もし預言者であるなら、彼にさわっているこの女が、誰で、どんな女か知っているだろうに。彼女は罪人なのだから。」
40. すると、イエスは彼に答えて仰せられた。「シモン、私はあなたに言う事がある。」そこで彼は言った。「先生、おっしゃってください」
41. 「ある債権者に対して、二人の負債者がいた。ひとりは五百デナリ、もう一人は五十デナリだ。
42. しかし、彼らには払う事のできるものが何もなかった。彼は両方とも完全に免除してやった。それで、彼らのうちのどちらが彼をより愛すると思うか、私に言いなさい。」
43. シモンは答え、そして言った。「私はたくさん赦してもらったほうだと思います」。すると、イエスは彼に仰せられた。「あなたは正しい判断をした」。
44. それから、彼は女性の方に向いてシモンに仰せられた。「あなたは、この女性を見なさい。私があなたの家に入った時、あなたは私の足のために水をくれなかった。しかし、彼女は私の両足を涙で洗ってくれた。そして、それを頭の髪で拭いてくれた。
45. あなたは私にキスをしてくれなかった。しかし、私が帰るときまで、この女性は私の両足にキスをし続けた。
46. あなたは私の頭に油を塗ってくれなかった。しかし、この女性は私の両足に香油を塗ってくれた。
47. そこで、私はあなたに言う。彼女の諸々の罪は、それは多いけれども、赦されている。彼女がたくさん愛したからだ。しかし、少ししか赦されていない者は、同じように少ししか愛さない。」
48. その時、彼は彼女に仰せられた。「あなたの諸々の罪は赦されている。」
49. すると、彼と一緒に横になっていた人々[4]は心の中で言い始めた。「この人は誰だ。諸々の罪さえ赦すなんて?」
50. その時、彼は女性に仰せられた。「あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい。」


[1] εισ τασ ακοασ του into the ears of the people
[2] εδικαιωθη justified
[3] Κατεκλίθη he reclined [at table];
[4] συνανακειμενοι  reclining